オール電化住宅の正確な定義をご存じですか？
オール電化住宅とは、家庭内でもちいるすべてのエネルギーを電気に統一した住宅です。したがって家庭内で使用する機器もすべて電化製品。
たとえばお風呂やキッチンに欠かせない給湯はエコキュートか電気温水器、調理はＩＨ調理器かラジエントヒーター、冷暖房はエアコン・蓄熱式暖房機または床暖房システムなどの組み合わせになります。
1980年代後半からモデルハウスの展示が始まり、90年には電力会社の時間帯別電灯料金制度が開始され、またＩＨクッキングヒーターやエコキュートが登場して、加速的にオール電化住宅は増えることに。
電力消費を抑える目的で、太陽電池を設置する最新住宅も話題となっています。このようにオール電化住宅は熱源にいっさい燃料を使用しないため排気ガスを出さず、住宅の密閉性が高まっている今日では室内で石油やガスを使用しない点が安全・クリーンだと評価されています。
さらに火災リスクが少ないというメリットから、住宅ローンの金利優遇を実施する金融機関や火災保険の特別割引きをサービスする保険会社も登場しました。2007年からは優秀と認められたオール電化住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック」も創設され、普及促進に拍車がかかっている状態。リフォームのさい、一部を電化機器に替える“ポイント電化”も増えてきました。